「ルミ」コレクションは、18金を使用し、一つ一つ手作業で製作されることが最大の特徴です。この手法により、生産されるたびに各ピースは独自の存在となります。文化的かつ詩的な背景が、このコレクションの魅力を高めています。
製作工程は全て手作業で行われ、金を溶かし、型に流し込んで長いワイヤーにし、冷却します。その後、ローリングマシンでワイヤーをベルト状にし、狭い尾のような工具を使って手で形を整えます。最終段階では、磨きとトーンサンディングにより、光沢と研磨を施します。
ネックレス、リング、カラー、イヤリングといった各アイテムは、日常からフォーマルまで、あらゆるスタイルに適応し、軽量で耐久性に優れています。シックでスタイリッシュなデザインは、身に着ける人の個性を引き立てます。
アイデアは2022年2月に浮かび、同年4月にデザインがスタートしました。製造プロセスは2022年3月にリングの製作から始まり、9月に完成しました。
ルミは12世紀の詩人であり神秘家です。彼の知識はイラン人の間で有名であり、詩人としてだけでなく哲学者としても考えられています。「原子の舞」は彼の詩の一つであり、このコレクションのインスピレーション源です。デザイナーもまた、この詩に影響を受け、芸術作品を創造することに導かれました。
手作業による製作はいくつかの挑戦を伴いました。特にベルトの適切な厚みを見つけることや、曲線と頻繁なねじれを持つ部分の磨きは、平面よりも高い精度を要求しました。
「ルミ」コレクションは、詩的な響きを持つ18金のジュエリーです。手作業による製作は、それぞれのピースをユニークな作品に仕上げます。ルミの「原子の舞」にインスパイアされたこの叙事詩のような詩は、宇宙を構成する原子の振動を比喩しています。
全ての写真はガザレ・サレヒによって撮影されました。このデザインは2024年にA'ジュエリーデザインアワードでブロンズを受賞しました。ブロンズA'デザインアワードは、経験と創造力を証明し、芸術、科学、デザイン、テクノロジーのベストプラクティスを組み込んだ優れたデザインに授与されます。
プロジェクトデザイナー: amirali meysami
画像クレジット: All photos are taken by Ghazaleh Salehi
プロジェクトチームのメンバー: amirali meysami
プロジェクト名: Rumi
プロジェクトのクライアント: saanjaq